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親子の絆

 サビーナとポールは親子で暮らしています。ミミは飼い猫を引き取ったので、生年月日も判っているのですが、前飼い主から事情を聞くことが出来ずじまいで親子の別れ状態は知りません。、その他の子は、多分、捨て猫でですが、花恋は、爪も切って、御飯と水の入った容器の前で捨てられて居たそうなので、明らかに家ネコの子なので、親猫が存命ではないかと思われます。明石からの子達は、野良の子なのか捨て猫なのかは不明ですが、サリーは甘咬みが出来なかったので、親子兄弟との別れは早かったのではないかと思います。アイちゃんは、毛布の上でフミフミモミモミをよくしてから寝ることが多いので、微かに、母さんを思い出しているのかなあと思ってしまいます。シマちゃんも、親子の別れは不明ですが、狩の名手です。多分遺伝でしょう。
 二晩外泊したサビーナは、朝大きな声で「サビー、サビー」と呼ぶと。100mほど離れたセカンドハウスから駆けて来ました。kimiも呼んで二人で出迎えに行きました。二人で丁重に迎えに行くほうが気を良くする様に思われます。猫は、そのような、甘えん坊と言うか、気儘と言うか、手のかかる性格の者が多いように感じます。さっさと帰宅すればよいのに、呼び声に応えてイソイソと帰ってきて、ゴロンゴロン・スリスリ・ニャオニャオとうれしさを身体全体で表して、二人を悦ばせてしまいます。
 午後は、ポールと親子で連れ立って、yasu&kimiとで散歩に出ました。すぐに、シマちゃんも駆けて来たので、水入らずとはなりませんでしたが、シマちゃんは気を利かしたのか、少し遅れ気味に歩きましたので、いじらしく感じられました。「ポールは、母さんが居ていいなぁ」と思っているのなら不憫です。
 私も、父親が戦死でしたから、自転車に乗せてもらって製材工場へ行ったのと、休暇で帰った際に裏座敷で膝に座った記憶があるような気がしますが、朧げなものでまるで確信がありません。妹は、二歳下ですから同じようかそれ以下でしょう。更に二歳下の弟は、一度も父親の顔を見る事さえ出来ずでした。戦争はそうしたものだし、私共より、残して異国で亡くなった父親の気持ちと、子供二人と娘婿を亡くした、両親(祖父母)の気持
ちを思うとき戦争を肯定するのが平気なように感じられる人の気持ちが恐ろしくなります。
 我が家では、親子や、祖母と孫が暮らしたことが四度ありますが、自慢げに子猫を育てている母猫を見たり、兄弟姉妹で元気に遊ぶのを見るほど楽しい事は有りません。しかしいずれも父親は不明です。恵まれた家猫の子育ては楽しそうですが、野良の母猫の必死の子育ての様子は、感動を通り越して胸が痛くなる描写が多いです。そのような努力で子猫まで育ち、里親を待っている子達が幸福になればと思いますが、私は、もう迎えることも出来かねる淋しい状態になりました。運命の糸が繋がり、新しい子を迎える時は期待でワクワクして楽しいものでした。
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by nyasu559 | 2010-04-02 01:06 | ねこ | Comments(0)